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help リーダーに追加 RSS 『小倉昌男 経営学』

<<   作成日時 : 2008/06/22 14:32   >>

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この本を読んで「経営レベルで考えるということはどういうことか?」について考えました。

1.高い視点から全体と遠くを俯瞰する 
部長レベルと経営レベルの違いというのは、視点の高さ と時間軸の違いで、過去の成功体験常識にとらわれずにこれから進むべき道を信念を持って決断するのが経営といえるのではないかと思う。

 従来個人を相手にした宅急便は郵便局という寡占状態の存在がおり、手間もかかることから業界では儲かるわけがないものとして新規の参入はなかった。それにもかかわらず小倉氏は三越という大手顧客からの撤退を決断し、大手顧客に偏った従来のやり方では粗利率が低くなることから熟考のうえ思い切って法人から個人顧客(クロネコヤマトの宅急便)へ舵を切っていった。しかも多角化ではなく”吉野家のように一点集中”で個人宅配に経営資源を特化していった。

 必ずしも小倉氏の判断が絶対ではないし、他社にも当てはまるかはわからないが、高い視点から全体と遠くを俯瞰しながら、付和雷同ではなく自分の頭で考えて、自社のケースにおいて何が一番なのか を考え、決断し実行する ことが経営レベルで考えるということであると述べている。

2.戦略的思考
 小倉氏は戦略的思考についてこう述べている。
 
何でも”第一”の社長は、「戦術的レベル」の社長である。うちの会社の現状では何が第一で、何が第二、とはっきり指示できる社長は「戦略的レベル」の社長である。
 社長の役目は、会社の現状を正しく分析し、何を重点として取り上げなければならないかを選択し、それを論理的に説明すること、つまり戦略的思考をすることに尽きると思う。

 その上で実際に サービスとコストはトレードオフであることを理解しながらも、”サービスが先、利益は後”と明確に宣言した。二兎を追ってしまうのが普通であり、こうもきっぱりと優先順位を明確にすることはなかなかできることではないが、小倉氏はなにが一番でなにが二番かを決めることが経営だとしている。

3.論理的思考
 小倉氏はこう述べている。
経営者にとって一番必要な条件は、論理的に考える力を持っていることである。なぜなら、経営は論理の積み重ねだからである。(中略)
 要するに自分の頭で考えないで人の真似をするのが経営者として一番危険な人なのである。論理の反対は情緒である。情緒的に考える人は経営者には向かない。
 論理的に考える人は、その結論を出した経緯について筋道立てて説明することができる。また説明をしているうちに、考え方を論理的に整理することもある。他に対して説明する能力も、経営者にとって大事な資質である。
 
 社長が言っているから、、というだけでは人は動かせない。やっている当事者が納得しているのといやいややらされているのでは結果に雲泥の差がある。どうやって相手の腹に落とすか。落とすように論理的に説明する ことが経営に必要なことだとしている。
 センスがない、スピード感がない、わかっていないと周囲の人間を嘆くより、自分自身が論理的に説明する力を向上させることが大切だということであろう。
2008_027
小倉昌男 経営学
小倉昌男 経営学

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