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ある大手コンビニ会社の取締役の方と会食したとき、話題となった本でした。私はその時まだこの本を読んでなかったのですが、幸いこの本に登場するマイケルルイスの『マネーボール』は読んでいたのと、得意分野のメジャーリーグの話しだったので、かなり会話がはずみました。 『分析力を武器とする企業』はビジネスにどうデータ分析を活用するべきかについて考察した本なのですが、『マネー・ボール』からオークランド・アスレチックスを例に引用し、「なんのためにデータをとるのか?」、「とったデータをどう使うのか?」、「その結果の効果をどうモニタリングしているか?」について言及しています。 (打率よりも出塁率を優先して選球眼を重要指標に採り入れた、など) スポーツ界の方がビジネス界よりもデータ分析が進んでいるかもしれないといいながら、データ分析力を武器とする企業の例はどんなものがあるだろうかについて実例を出しながら説明してくれてます。 たとえば、マリオット・ホテルは客室料金を最適化する収益管理システムと業務プロセスを自動化するシステムとを適用している。ネットフリックスはデータ分析を駆使して、顧客の行動パターンを分析し、シネマッチという推奨エンジンがお客にとびきりの「おすすめ」を提案する。。。 実際の企業の分析力の発展過程を下記の5つのレベルに分類しています。 1 分析力に劣る企業とは、@分析はほとんど行われていない、A顧客・市場・競合について知る データがない、B精度が低い、C定義が曖昧、Dシステムがばらばらである企業。 2 分析力の活用が限定的な企業とは、@ごく狭い範囲でしかデータ収集・分析が行われていない 、 Aデータ分析の経営を自主的に蓄積する、B 各事業ばらばらにデータを収集している、C重要なデータが欠落している、Dシステムが統合されていない企業。 3 分析力の組織的な強化に取り組む企業とは、@分析プロセスは部門不統一である 、A組織横断的でデータ収集・分析を行う、B全社共通の業績評価指標を設定する、Cデータ分析で事業機会を探す、Dシステムやソフトウェアは整い、DWHも拡張中である企業。 4 分析力はあるが決定打に至らない企業とは、@データ分析がある程度まで業務プロセスに組み込まれている、A組織横断的で分析プラットフォームを構築し組織としての分析力を身につけている、Bデータの精度は高く、全社的な分析戦略もある、C分析環境は整っている企業。 5 分析力を武器とする企業とは、@データ分析が定着し、高度に統合化されている、A データ分析から多くの隠されていた事実を導き出す、B継続的にデータやシステムの改善を図る、C組織横断型のシステムが整備・運用されている企業 もっと簡単にいえば、ビジネスインテリジェンスの深化の度合いは、@何が起きたのか→Aいつ・どこで・頻度は?→B問題点は何か?→Cどんな対策が必要か→D原因はなにか?→E今後もこれが続くのか→F次は何が起きるのか→G何が起きるのがベストか? となり、@からCは調査・報告のレベル、DからGを分析のレベルとしている。 (定例報告→臨時報告→調査→警告→統計分析→予測・推定→予測モデル作成→最適化) テクノロジーの発展によりデータ分析でできることは格段に進化している。データ分析力=企業競争力といっても過言ではない。業界で収益のよいところはどこもデータ分析にお金と労力をかけている。 マイケル・ルイスは、こう話す。「デリバティブをはじめとする新手の金融商品の導入で、投資銀行の業務はかつてなく複雑化・多様化した。売り時、買い時を勘で判断していた古参連中は、若いMBAだのMITを出たての博士だのが大量の分析をこなし、理論ずくで取引するのを、ただ指をくわえて見守るしかなかった。かくして10年とたたないうちに、オールドボーイは姿を消した。」 ただ、お金はコンピュータという道具にかければそれでいいというわけではない。この本で一番印象に残ったのはこのフレーズでした。 近い将来、パソコンで複雑なデータ分析ができるようになるのは確実だ。むしろ、データや分析をどのように運用管理するか、適切な仮説を立てて効率よく検証し的確な決定を下すにはどうしたらいいか、ということの方が問題になるだろう。 2008_044 分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学 日経BP社 トーマス・H・ダベンポート ユーザレビュー: 結局トップの意識だ会 ... データはこのように活 ... 分析は競争力の源泉 ...Amazonアソシエイト by ウェブリブログ |
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